【職場のモラハラ】=パワハラの可能性が大!パワハラ防止法に違反
こんにちは。
弁護士の林 孝匡です(プロフィール)
モラハラとパワハラの違いって、何ですか?
あんま違いはナイんです。
ていうか、
ザックリ図解すると、こんな感じ。
赤枠の中がパワハラです。
ほとんどパワハラですやん!
そうなんです。
この記事、
【2部構成】にしました。
まず、前半では
- パワハラって何?
- モラハラって何?
を解説します。
そして後半では、
嫌がらせされてるんですけど、どうすればいいですか?
と悩んでる方に向けて、
- 証拠の集め方
- スムーズに会社を辞める方法
- 会社都合を勝ちとる方法
- 休職する方法
- パワハラ・モラハラを止める方法
- 上司を異動させる方法
- 上司に懲戒処分を出してもらう方法
- 上司に損害賠償請求する方法
- 労災を勝ちとる方法
- 【おまけ】鬼滅の刃のパワハラ会議
を解説します。
目次をササッと眺めてみて下さい。
タップで飛べます。
時間がある方は
会社を辞めたい方
本題に入る前に、
こんな会社キツイので、もう辞めたい
という方。
▼ 辞め方は、2通りです
パワハラ会社なら、
退職代行をオススメしてます。
- 退職代行を使ってスムーズに辞めたい
→ 【完全解剖】退職代行とは? | あなたの全疑問に答えます【弁護士解説】 - 自分でゴリゴリ交渉して辞めたい
→ 退職【願】はダメ!パワハラ会社を辞めるときは【退職届】 例文を紹介
では、本題に入ります。
パワハラとモラハラの関係
まずは、
パワハラとモラハラの関係を。
ギュッと凝縮すると、この図になります。
パワハラ、でかっ!
そう。
パワハラ
まずはパワハラから。
職場での嫌がらせって、
以下の3つが多くないですか?
- 上司や先輩から
- 仕事の知識がある同僚、部下から
- 2人以上のイジメ(同僚、部下からでも)
この3つは、パワハラです。
順番に解説しますね。
上司や先輩から
1番、典型的なヤツですね。
上司や先輩から
オラオラオラー!
うるせ。
デブ。
上司や先輩から
理不尽なことされれば、
それはもうパワハラです。
パワハラ発言の一覧はコチラ
→【いまの発言、パワハラだぜ】上司が言ってはいけない言葉|アウト一覧
同僚や部下から
実は、
こんな部下いるじゃないですか
そんなカンタンなITの知識もないんですか
みたいなイケスカンやつ。
コイツの協力を得なければ
仕事を進めることができないケースって
ありますよね。
そんな場合、
彼らが嫌がらせしてきたら
パワハラにあたります。
厚生労働省の指針に書いてあるからです。
同僚または部下による言動で、
厚生労働省指針 2(4)
当該言動を行う者が業務上必要な知識や豊富な経験を有しており、
当該者の協力を得なければ業務の円滑な遂行を行うことが困難であるもの
2人以上からのイジメ
お次は、イジメ。
上司や先輩からのイジメが
パワハラに当たるのは当然です。
プラス、
▼ これも押さえておいて下さい
同僚や部下からのイジメも、パワハラなの !?
そうなんですよ。
これも
厚生労働省の指針に書いてあるんです。
同僚または部下からの集団による行為で、これに抵抗又は拒絶することが困難であるもの
厚生労働省指針 2(4)
それ以外のパワハラ
それ以外のパワハラについては、
▼ コチラをご覧ください
▲ この記事で、
パワハラの6類型
- 手を出す(身体的攻撃)
- 言葉ぜめ(精神的攻撃)
- 仲間はずれ(人間関係の切り離し)
- 無理やん…(過大な要求)
- 仕事を取り上げる(過少な要求)
- プライベートに土足(個の侵害)
と
パワハラの3要件
を詳しく解説しています。
モラハラ
お次は、モラハラ。
職場でのモラハラって、
1対1の嫌がらせ
くらいなんです。
モラハラって、
法律上の定義はないんです。
夫婦や恋人で使われることが多いですね
そうなんですか!
そうなんです。
結構ふわふわしてるんです。
一般的な定義は、
言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせること
こころの耳(厚生労働省)
こうなってくると、
モラハラにあたるのは、
1人の同僚や部下からのウザイ行動
1人の同僚や部下からのウザイ行動
くらいなんです。
たとえば、
同僚のユキが、あからさまに私だけ無視してくるんです!
ってやつですね。
2人以上のウザイ行動は
【イジメ=パワハラ】
になるので。
職場では、
モラハラに当たるケースは少ないです。
なので、
あなたが悩んでる嫌がらせは、
前半のまとめ:パワハラとモラハラの関係
前半をまとめますね。
ザックリ図解すると、
モラハラになるのは、
1対1の嫌がらせ
くらいです。
====
では、ここからは、
====
パワハラ or モラハラされてるんですけど、どうすればいいですか?
という方に向けて、
対策をお伝えします。
大きく分けて3つ
- 会社を辞めたい方
- 休職したい方
- 上司や会社にアクションを起こしたい方
順番に解説します。
会社を辞めたい方
まずは、
こんな会社キツイので、もう辞めたい
という方。
▼ 辞め方は、2通りです
パワハラ会社なら、
退職代行をオススメしてます。
- 退職代行を使ってスムーズに辞めたい
→ 【完全解剖】退職代行とは? | あなたの全疑問に答えます【弁護士解説】 - 自分でゴリゴリ交渉して辞めたい
→ 退職【願】はダメ!パワハラ会社を辞めるときは【退職届】 例文を紹介
会社都合の勝ちとり方
自己都合にされそうなんですけど、会社都合にできないですかね
という方。
パワハラが原因で退職したことを、
証明できれば
会社都合を勝ちとれます。
詳しくはコチラをご覧ください
→ 【会社都合へチェンジ!】パワハラが原因で退職したなら【異議申立て】
休職したい方
パワハラ or モラハラがきつくて、うつ病になりそう。とりあえず休職したいんですが…
という方。
詳しくはコチラをご覧ください
→ 【生存戦略】パワハラで休職するときに知っておくべきこと|事前準備
上司や会社にアクションを起こしたい方
最後は、
パワハラに対して何かアクションを起こしたい!
という方に向けて解説します。
- パワハラを止めたい方
- 上司を異動させたい方
- 上司に懲戒処分を出してほしい方
- 上司を訴えたい方
- 労災を勝ちとりたい方
の順番で解説します。
証拠が命
何を望むにせよ、
証拠がないとキツイです。
あれば、現状を変えれます。
証拠の種類は、こんな感じです
- 録音
- 診断書・カルテ
- 領収書
- 写真
- メール・SNS
- 降格の命令書
- 同僚の証言・陳述書
- 動画
- 日記・メモ
詳しくはコチラをご覧ください
→ 【ゼッタイ必要】なパワハラ証拠9つと | 証拠が役立つケース7つ
パワハラを何とかしたい方
証拠を集めていただいたところで、
まずは
パワハラ or モラハラを止めたいんです
パワハラ上司に異動してもらいたいんです
パワハラ上司に懲戒処分を出してほしんです
という方。
証拠をひっさげて、
- 社内の相談窓口か
- 外部機関
に申し入れましょう。
順番に解説します。
社内の相談窓口に申し入れる
まずは、
社内の相談窓口に駆け込んでみて下さい。
○○さんからパワハラ or モラハラを受けてます。証拠はコレです。調査をお願いします
と申し入れましょう。
えっ!
は?
寝耳に水的リアクション!
知らんのかい!
会社がすべきことは、以下の10個
- 「我が社はパワハラを許しません!」と周知せよ
- 「パワハラした奴には厳正に対処します」と周知せよ
- 「相談窓口はココですよ」と周知せよ
- 「相談者のプライバシーを守ります!」と周知せよ
- 「相談しても何の不利益もありませんよ」と周知せよ
- 相談窓口をキチンと機能させよ
- 相談があれば速やかに事実関係を確認せよ
- パワハラが確認できたら、被害者をレスキューせよ
- パワハラが確認できたら、加害者にしかるべき措置をとれ
- 再発防止策をとりたまえ
会社は、
あなた・上司、周りの人から事情を聴取して、
事実関係を確認しなければならないんです。
で、
パワハラが確認できたら、
アホ山くん
は!お呼びでしょうか!
非常に残念だが、網走へ異動!
・・・・
みたいな、
しかるべき措置をとらなければならないんです。
やったー!
なので、
証拠を持って、
アホ山部長に【しかるべき措置】をとってください!
と申し入れましょう。
▼ あなたの武器になる
パワハラ防止法の詳細はコチラ
→ 【中小企業で働いてる方へ】パワハラ防止法の使い方 | 厚生労働省指針を徹底解説
・・・
・・・・・
・・・・・・・
社内の相談窓口に駆け込んだんですが、ゼンゼン動いてくれないんです…
って場合は、
外部機関に申し入れる
外部機関に申し入れましょう。
▼ 外部機関はこんなところです
- 労働局(行政がやってるところ)
- 労働委員会( 〃 )
- ユニオン(=労働組合)
- 弁護士
たとえば
労働局や労働委員会に
申し立てて
会社、これはイカンな
と認めてくれれば、
会社に指導してくれます。
もし指導に従わなければ、
労働局や労働委員会が
会社さん、ちょっと来なさいよ
と呼び出してくれます。
詳しくはコチラをご覧ください
→ 【ここに駆け込もう】パワハラされたら相談するところ | 全手順を解説
上司を訴えたい方(損害賠償請求)
パワハラ上司に
倍返しだ!損害賠償請求したいです!
OK、半沢。
▼ コチラに全手順を書いています。
→ 【反撃開始】パワハラ上司を訴える方法 | 弁護士が4ステップを解説
労災を勝ちとりたい方
パワハラ or モラハラで精神的にやられちゃったので、労災を勝ちとりたいんです
という方。
精神的ストレスが【強】
と認定されれば
労災認定を勝ちとれます。
詳しくはコチラをご覧ください
→ パワハラでも労災は下りる!認定率アップ中|証拠があれば勝てる確率 ↑
鬼滅の刃のパワハラ会議
最後、かるく読み物を
→ もし無惨を訴えたら?『鬼滅の刃』のパワハラ会議 | 弁護士が解説
鬼滅の刃のパワハラ会議、
おそろしかったです。
パワハラが盛りだくさん。
- 身体的攻撃(ていうか殺してる)
- 精神的攻撃
- 過大な要求
- 個の侵害
良ければご覧ください。
さいごに
この記事をじっくり読んで、
対策を立ててみて下さいね。
これから
ストレスのない仕事人生を歩めるように
願っています。
あと、
- ここ分かりにくかったなぁ
- こんなことを知りたいなぁ
- 分かりやすかった!
などあれば
〒 林へポスト に入れていただければ
嬉しいです。
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